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なぜ1バッチ3kgにこだわるのか

執筆:
Rudder Slice
記事
少量焙煎
日付

Rudder Sliceでは1バッチ最大3kgの少量焙煎を続けています。なぜ大きな焙煎機に変えないのか、聞かれることがあります。理由は単純で、3kgの方が自分の目と耳と鼻で全体を管理できるからです。

焙煎量と品質の関係

焙煎機のドラムに入れる豆の量が増えると、豆同士の熱の伝わり方が変わります。少量なら豆が均一に動き、熱が均等に入りやすい。量が増えると、ドラムの中心と外側で温度差が生じやすくなります。

大型の焙煎機はその温度差を補正する仕組みを持っていますが、それはセンサーとプログラムによる制御です。小型機で少量焙煎する場合、補正は自分の判断でやります。音が変わった、色が変わった、香りが出てきた、そういった変化を直接感じながら調整できます。

在庫を持たない理由

焙煎したコーヒー豆は、時間とともに香りが変わります。焙煎直後から炭酸ガスを放出しながら、酸化が始まります。在庫として大量に焼いておくと、注文が来たときにはすでに香りが落ちている豆を送ることになります。

注文後に焙煎するのは、そのためです。ご注文が入ってから焙煎するので、発送まで2営業日かかります。すぐに届けられないのは不便かもしれませんが、届く豆は焼きたてです。この順番は変えるつもりがありません。

月に焼ける量の限界

ひとりで焙煎から発送まで行っているため、月に焼ける量には限りがあります。焙煎は1バッチ約40分かかります。冷却、袋詰め、ラベル貼りを含めると1バッチで1時間以上。1日に複数バッチ焼くこともありますが、集中力が必要な作業なので、無理はしません。

量を増やすために人を雇うことも考えましたが、今のところその予定はありません。自分が全工程を把握できる規模で続けることが、Rudder Sliceの豆の品質を保つ方法だと思っています。

少量焙煎は効率が悪いです。でも、効率より先に考えることがあります。焙煎所のはじまりから変わっていないのは、そこだけです。

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